日本人の住宅意識

先ず、家や住宅というものの捉え方の違い、日本では「終の棲家」というような考え方があります。
しかしアメリカでは、平均的なサラリーマンでも一生のうちに4回も家を購入するのだそうです。

これをファーストホームといって、日本円で2000万円以内の物件が対象になるようです。

そうして子供が増えたり、職場が変わったり、収入が上がってくると二軒目、三軒目に移り住んでいき
最終的に中堅サラリーマンが定年退職時に住んでいるのは、1億から1億5000万円程度の物件
だといいます。

なぜ、家を出世魚のように買い替えられるのかといえば、買った家が値上がりするからで、
日本は逆で家の価値は20年で消えてしまいます。

築20年が経過した木造住宅を売りに出すと、土地の値段でしか売れない。
当然に家のメンテナンスに手をかけようもなく、抵当権価値もなくなった終の棲家のローンを
定年後も支払うことになりがちです

つまり私たち日本人の貧しい住宅事情を生む最大の根源が「終の棲家」という
発想そのものなのです!

こうした日本人の発想を変えてゆくには、中古住宅のマーケットが正しく形成されなければならない。

欧米では動産と不動産の区別はなく、不動産も金融商品の一部としてみなしていますので、
動産と不動産の互換性が高く、流通性も高く、中古住宅が巨大なマーケットを形成しているのです。

「住宅=金融商品」という概念が育っていない日本では、自分の家を建てたいという憧れが、
中古住宅をより売れなくしているのです。
(個人の好みで間取り、デザインを決める傾向が人気がない原因に・・)

欧米と違う大きな住宅意識には、この「持家信仰」が大きく影響を及ぼしています。

国は2006年に中古住宅を長く大切に使うために「住生活基本法」を施工しましたが、
勝手気ままに造った注文建築住宅は、住み手に受け入れられず、近畿圏だけでも「空家」で
利用されていない家は数え切れなくあり、ますます増加傾向にあるといわれています。

住宅戸数の充足度は一世帯あたりの持家数でみると日本は世界一…勿論無いですね。

持家多すぎ日本

都心から電車で1時間、一昔前は通勤圏としてポピュラーだった郊外の住宅地に行ってみると
そのことがよくわかります。

高齢の為などの事情で、都心のマンションを購入したりして、売れば二束三文にしかならないからと、
立派な庭付き住宅がいくつも空家になっていてかつて人気があったニュータウンは
閑古鳥が鳴いています。

なんと寂しい我が国の住宅政策なのでしょうか。
(私たち消費者も家に対する思いを変える必要があるのでは)

テーラーメード考え方

夢のマイホームを建てるのだから自分の好きなように建てたい希望が大きすぎるのでは・・・。

この事が最大の不幸であり、あまりにもテーラーメード過ぎるため、値段ばかり上がり、
汎用性のない住宅になり、折角エネルギーと大枚の資金を注入して造った家なのに、
万人に受け入れられないことで長く住み続けてもらえないなんて寂しすびます。

それもこれも、終の棲家だと思って自分の都合で家を建てる人が多すぎるからではないでしょうか。

本物の注文建築住宅というのは、それが10年、20年、50年経っても使用に耐えられ、
使い勝手がよく第三者が購入したくなるような設計になっているのだそうです。

欧米の住宅環境・住宅の価値

欧米ではロケーションが住宅の価値を決定的に左右するといわれています。

日本のように「駅から徒歩何分」などという物理的なことは、
ロケーションにカウントされてないのです。

基本になるのは景観や街並み、そして一番重要視されているのは、
ソフトの部分が大きいと言われているのです。

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